2022夏ドラマの感想
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いつものように3行まとめで。
『運命警察』 ★
片寄亮太、江藤萌生、水野美紀 他
本編ではないところにあえて触れたい。毎回、終わりの数分間、オーディションで選ばれたという新人女優の日記のような映像が放送されるのだが、これは放送枠の中でやる必要があるのだろうか。「公式YouTubeチャンネルで配信していますのでよかったらどうぞ」でいいのではないか? そんなにこの子を売り出したいのか。他で見たことない新人の「楽しかった」だの「緊張しました」だの、どうでもいいわw
『ザ・タクシー飯店』 ★★★
渋川清彦 他毎回ゲスト
中華料理好きの運転手のタクシーに、毎回何か悩み事を抱えている客が乗ってきて、おすすめの中華料理屋に連れて行って食事をするとスッキリして帰っていくという話。所謂グルメドラマですが、運転手が毎回お客さんと一緒に食事をし、「餃子を食べるとビールが飲みたくなっちゃうよねぇ」とか言って、車を置いて帰ることにして飲んじゃったりするのが面白かった。
『空白を満たしなさい』 ★★★
一度死んだ人間が蘇ってくる現象が全国で多発し「復生者」と呼ばれるが、家族は喜んでくれるかと思いきや個別の事情によってはそうでもなかったり、世間からは気味悪がられたりしてしまう。主人公は自殺したことになっているが自殺するような理由に心当たりがなく、本当は殺されたのではないかと考え真相を追っていく。命とは、人生とはと考えさせられてしまう話。
『僕の大好きな妻』 ★★★
ちょっとおっちょこちょいだけど可愛い妻、と思っていたら、実は発達障害だったということが発覚。普通の?人ができることをできないから、周りからは面倒がられるのもわかるし、でも差別しちゃいけないし、難しいなと考えさせられる。
有名な武将と名前が似ているだけの小物の武将とその家臣たちが繰り広げるドタバタコメディ。馬鹿馬鹿しさが楽しくはある。
刑事なのに事件は解決せず、事件の周りで起きている些細なトラブルに注目するという、これまたバカバカしいコメディ。なんとなく「LIFE!」のテイストと似ているなと思ったら、脚本家が同じでした。
『プリズム』 ★★★
主人公は夢は持っていたけど実現の見込みは薄く、父親は実は同性愛者で、離婚して現在は男性と暮らしている。バイト先で仲良くなった男が、これまた以前好きだった人は同性だった等、LGBTをテーマの一つとしつつ、人生全般の難しさを描いたドラマ。ほんと、コメントするのも難しい。
『あなたのブツが、ここに』 ★★★★
主人公はシングルマザーでキャバクラで働いていたがコロナで休業になり、当面の生活のため宅配ドライバーを始める。客の中には無茶を言ってくる者もいるが、それについて先輩社員(津田)が「みんな苦しんでるんや(コロナのせいで)」と言うのを聞いて、本当にそうなんだよな。みんな、だからこそ尚更辛いな、と思ってしまう。仁村は地上波ドラマの主演は初だと思うが、なかなか魅力的な女優ではないだろうか。
家が裕福でないため大学にも”正式には”通えなかった女性が、インターネット上に「誰でも学習できる仮想空間」を作りたいと、起業して奮闘する話。題材は今時で良いようにも思えるけど、トラブルが発生してもわりと簡単に解決したりして、重みのようなものは感じられない、おそらく記憶には残らないドラマ。
人の目を見るだけでその人の感情がわかるという特殊能力を持った女性刑事が事件を解決していく話。その部分は非現実的だが、普通に事件ものとしてそこそこ楽しめた。松井玲奈が全く視線を動かさないのがすごいと思ってしまったが、何か撮影上の秘密があるのかな?
『量産型リコ』 ★★
仕事に情熱が無く、ランチだけを楽しみに出勤していた女性社員が、ある日たまたま見つけた模型店に入りプラモを作ってみたら仕事も活かせて楽しくなってきた、という話。プラモ好きな人が考えたんでしょうなぁw 個人的には田中要次さんがかっこいいだけのドラマ。
パイロット、管制官など、航空業界で働く人々を描いたドラマ。飛行機が飛ぶには本当に多くの人が関わってるんだなぁとは思うが、話の中心はやっぱり恋愛だったりする(苦笑)
『トモダチゲームR4』 ★★★★
仲良し5人組がある日突然「トモダチゲーム」なるものに強制参加させられてしまい、クリアすれば賞金が出るが、失敗すると多大な借金を背負わされるという。ゲーム運営者の目的は? 本当の裏切り者は誰なのか? と毎回考察できるのがとても面白い。
『オールドルーキー』 ★★★
引退したサッカー選手の第二の人生を描く。現役に対する未練を背負ったままスポーツマネジメントの会社で働く主人公の悲壮感が綾野に似合っていたかも。悪くはないけど、話数が少なかったこともあって、”日曜劇場にしては”ちょっと物足りなさを感じた。
『テッパチ!』 ★★
自衛隊の話。訓練に救助活動に、自衛隊員さんって本当に大変だな、お疲れさまです。と思うが、やっぱり話の一番中心になるのは恋愛だったりするw
『恋に無駄口』 ★★ (首都圏では春に放送)
奥野壮、小栗有以、上島竜平 他
高校生たちのもどかしい恋愛模様を描いたラブコメ。この手のモノは基本的には好きじゃないんだけど、この高校生たちはあまりにも可愛らしすぎてちょっとほっこりした。
自分を良く見せることに必死な弁護士と、生真面目すぎるパラリーガルがコンビを組んであらゆる案件を解決していく。最初の事件で助けた青年が「ここでアルバイトさせてほしい」と言ってきて、やがて石子と恋愛関係になったり? 扱う案件が「ファスト映画」みたいな今時のものが多いのも面白かった。
『競争の番人』 ★★★
公正取引委員会を題材としたドラマ。普段あまり注目されないところを扱った意義は大きいと思うが、ドラマとしては平凡かな。坂口はこういう飄々とした役が似合う。また主演の二人と並んでしまうくらい小池の存在感がすごいw
『魔法のリノベ』 ★★
タイトルどおり、リノベーションをテーマとした話だが、コメディとシリアスのバランスが良い、と言ってあげたいところだが、どちらも中途半端という印象。主人公たちが働いている会社を恨んでいる原田の演技は良かった。
『赤いナースコール』 ★★★
秋元康企画原作のミステリーだが、『あな番』や『真フラ』ほど話題にならなかったのはやはりテレ東だからか。殺し方が残虐すぎて、番組冒頭に注意書きが出るくらいなので、苦手な人には耐えられないかも。最後の終わり方はいまいちスッキリしないw
『先生のおとりよせ』 ★ (首都圏では春に放送)
作品を共同製作する小説家と漫画家の二人の中年男。いつも些細なことで喧嘩ばかりしているが、喧嘩するほど何とやらで実は相性ピッタリなのかも? そしていつもお取り寄せの美味しいものを食べて仲直り、という、グルメ+おっさんずラブ?ドラマ。
『家庭教師のトラコ』 ★★★
合格率100%、月謝は各家庭で決めてよい、という奇妙な家庭教師が3組の家庭に赴き、それぞれの問題を解決に導いていくが、彼女は実は何かを企んでいる・・・ というところまではとても面白かったのだが、企みの内容が判明したあとは普通の家庭教師になってしまい、なんじゃそりゃという終わり方だった。
草川拓弥、西垣匠、奥智哉 他
所謂BLモノ。私が見る必要は全く無かった。何故か最後まで見てしまったが、時間を無駄にした気しかしない(苦笑)
『純愛ディソナンス』 ★★★
女子高生と教師が仲良くなりかけたのだが、そのことが世間にバラされてしまい、生徒の母親が学校に乗り込んで大騒ぎ。教師は辞職し二人は離れ離れ。しかし数年後に偶然再会して、今度こそ愛を貫こうとするが・・・ 主人公の義父(光石研)がゾクゾクする悪人ぶりだった。
『初恋の悪魔』 ★★★
刑事二人に「警察の事務員さん」と呼ばれる総務課や会計課の職員が混じった4人で「自宅捜査会議」を開いて事件を解決していくという風変わりな事件もの。まあそこそこ楽しめたかな。
『個人差あります』 ★★
生死を彷徨った夫が、意識を回復したら女になっていた。全国で一定数発生しているというこの「異性化現象」、元に戻った人は存在するのだが、どうやって戻ったか聞くと一様に口を閉ざす。彼は男性に戻ることができるのか、妻は「女性になった夫」を変わらず愛することができるのか。非現実的な話ながらも、「性って何だろう」と考えさせられた。
永瀬廉、山田杏奈、柄本明 他
戦国武将のクローンが高校生となり、日々バトルを繰り広げるという漫画の実写化。まあバカバカしいのだが、終盤の展開は熱いものがあったかな。
『超特急、地球を救え』 ☆(0)
超特急、川上凛子 他
アイドルグループ「超特急」の日常を描いた?ドキュメンタリー風フィクションドラマ。『真夜中にハロー』とノリが似ていると思ったら、同じ脚本家でした。何だろう・・・こういう”上り調子とは言えないアイドルグループを出演させてとにかくドラマっぽくした”ようなモノって、アイドルの事務所側から作ってくれと頼まれるんですかね? テレビ局側としては制作費安く済むんだろうけどw これで新しいファンを獲得できるとも思えない内容で、既存のファンが喜ぶだけかも。
『僕の姉ちゃん』 ★
同居する姉と弟の生活を描く。姉の言うことは一理あるような、よくわからないような・・・ このドラマを見ること自体、意味があるような無いような・・・(苦笑) まあ、登場人物少ないので安く作れるのでしょうw
『六本木クラス』 ★★★★
父親を殺され、自身も刑務所に入れられた男の復讐劇。復讐だけで終わったら空しいけど、その道の中で芽生える愛や友情もあったりして、なかなか感動的なのではないでしょうか。出演者のスキャンダルは残念だけど、それはそれとして役者としては申し分ない人ではあるので、世間が許してくれたらまた戻ってきてほしいね。光石さんはこちらでは『純愛~』とは真逆のめっちゃ良いお父さん役。どっちもすごくイイ!
『ちむどんどん』 ★★★
NHK朝ドラって概ね好評なものだと思うけど、今回はSNSを見ている限り「何一つ共感できない朝ドラ」などと、批判的な意見が多かったですね。それもちょっとわかる気がしますが、終わってみるとまあまあ良い形に落ち着いたような? ずっとダメダメだった「にいにい」も、最後は真面目に働いてくれる気になったみたいですしねw
継続ものに関しては詳細は省略しますが、
『刑事7人』 ★★★
『警視庁強行犯係 樋口顕2』 ★★
『遺留捜査』 ★★★
といったところでしょうか。
というわけで、今期一番面白かったのは・・・
ほぼ同点ですが、あえて一つだけにするとしたら
『あなたのブツが、ここに』
でしょうか。
このコロナ禍で起こりうることが凝縮された感じで、ひたすら頷ける話でした。深刻な内容とリンクした歌詞のテーマソングに合わせて出演者たちが元気に踊るのも、頑張ろうという気にさせてくれました。
同点2位が
『石子と羽男』
『六本木クラス』
4位が
『トモダチゲームR4』
としておきましょう。