テレビドラマの話が多いですが、他にアニメ、ゲーム、コンピュータ、格闘技等、様々な話題を取り上げます。

テレビドラマ 『デジタル・タトゥー』

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ネットに書き込まれたものは、それ自体が削除されても、コピーされ拡散し、消しても消しても痕跡が残り続ける。これを消えない刺青に例えて「デジタル・タトゥー」という。

このドラマは、ITに疎い元検事の弁護士と、毒吐きまくりの動画を上げることで居場所を失った元ユーチューバーがタッグを組み、デジタル・タトゥーに苦しむ人々を救っていくというお話。

 

第1話

 検事をを辞めて弁護士をしている岩井(高橋克実)のもとに、ユーチューバーのタイガ(瀬戸康史)が現れる。ネット動画の炎上以降、駅のホームで突き飛ばされるなど、命を狙われていると。殺害予告をしていた人物について、ネット上での追跡はタイガの得意分野だが、法律上の壁にぶつかってしまったため岩井に助けてほしいと言うのだ。

調査をしていく中で、タイガが、かつて岩井が収賄事件で追っていた国会議員・伊藤秀光(伊武雅刀)の息子であることが発覚。 

 一方、岩井の娘・早紀(唐田えりか)は、大学のミスコンで優勝するが・・・

 

第2話

 命を狙っている黒幕が父親サイドである疑いが出てきたため身を隠す必要が生じたタイガは、岩井が不得意としているIT方面を手伝いながら、岩井のもとで居候をすることになる。

 岩井が検事時代に痴漢で有罪にした大野(中村靖日)が岩井のところに訪れる。彼は事件後、学校教師を辞めざるを得なくなり、地方で塾を開いていたが、ネットに「昔、痴漢で逮捕されたやつだ」と書かれ、生徒はいなくなってしまう。そして最近になって当時の被害女性が、痴漢狂言の常習犯で逮捕された。

 岩井は再審請求も提案するが、大野はそれはもういい、ただ今は塾を続けて穏やかに暮らしたいだけだと言う。タイガが書き込み主を特定し、岩井は削除を求めに行くが・・・

 早紀はテレビ局のアナウンサーに内定したが、ミスコンのときに「国境なき教師団に参加したい」と言ったこととの矛盾がネットで指摘され、「ウソつき女」などと叩かれ始める。

  

第3話

 「子供を作ろうとしない若い男女、彼らは非国民です。」「あれくらい言ったほうが、オジサン受けが良いのよ。」と言い放ち、保守党から立候補を予定している中西あや子(矢田亜希子)と、ブログで彼女を批判する”偽装キラキラ女子”の山田加代(徳永えり)。

 中西は加代を名誉棄損で訴え、加代はブログを削除するが、その後はツイッターで批判を続ける。再度中西側から削除要請を受けツイートの削除も誓うが、偶然、中西の学歴詐称を知ってしまう。

 学歴詐称は許されないことだが、それで立候補が白紙になってしまった中西。一方で加代のほうもキラキラ女子偽装と中西批判がばれて批判の対象になり、会社にいられなくなってしまう。

 そんな加代を、岩井たちは救うことができるのか? また中西はどうなるのか?

 また、早紀は相変わらずネットの誹謗中傷に悩み続けていたが、そのことを岩井が知ってしまう。

 

 

正義感からくる怖さと優しさ、そしていかにもITに疎そうな感(失礼)の全てを滲み出す岩井を演じるのに、高橋克実はこれ以上ない適任でしょう。

冒頭に出てきた痴漢容疑者(フットボールアワー岩尾)や、ノリの良い弁護士仲間・田村(八嶋智人)らも良い味を出しております。

 

ネット社会の現在、誰もが当事者となりかねない「デジタル・タトゥー」。

残り2話となりましたが、どんな結末を見せるのか見逃せません。