テレビドラマの話が多いですが、他にアニメ、ゲーム、コンピュータ、格闘技等、様々な話題を取り上げます。

どうする?親の運転免許返納 『スッキリ』にて特集(要約)

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水卜「池袋で親子二人が死亡した事故。今、このような高齢ドライバーによる重大事故が相次いでいます。こうした事故を防ぐために政府が呼び掛けているのが免許の自主返納です。ところが、警察庁が75歳以上のドライバーに行ったアンケートで、『運転免許を自主返納しようと思ったことはない』と答えた人が、67.3%となっています。親に免許の自主返納をしてほしい場合、どのように理解してもらえばいいのか、ポイントを解説します。」

 

(池袋の事故について、遺族のコメント、最新情報などを伝えた後)

 

【運転免許証の自主返納】

 高齢で運転に自信がなくなった方などが、運転免許の取り消しを申請し、返納した場合は身分証になる「運転経歴証明書」が交付される

 

【街の人の声】

・会社員(50) 父親84歳 免許返納済み

 1回事故を起こして・・・よそ様の塀をかすって・・・若い頃プロのドライバーでレースをやるくらいだったので、車の運転にはすごく自信がある人だったんですけど、「お父さんやめて」って。すごくいやがったけど「ダメ」って言った。

 

・会社員(57) 父親故人 76歳で免許返納

 75歳過ぎたあたりから車庫入れがとても難しくなって、結構車をこすったりしてました。それに気付いて母が父の方に話をしたが、なかなか納得しないということで、私が車庫入れの見本を見せた時に「なかなかそれは大変だね」と父が話して、それから1か月後くらいに、それじゃあ免許を返納しようかという話になりました。

 

【一方でこんなデータも】

警察庁の調査によると、平成30年末に免許を持っている75歳以上の後期高齢者はおよそ560万人。これに対し免許を自主的に返納した人は年間30万人です。

 

・会社員(41) 父親75歳 免許返納について話し合いなし

 (最寄りのスーパーまで)歩いて20~25分くらいですね。(運転について不安は?)ドライビングテクニックが昔とは違うなと感じるところですね。(その話を父親には)プライドを傷つけたりするかもしれないし、面と向かっては言わないようにしてますけど。

 

・主婦(55) 義父90歳 免許返納について話し合いなし

 教習所の試験を最近受けるみたいになって、認知機能検査を何回か受けて、年齢も年齢なので大丈夫ですか?って確認すると、マニュアル車に乗ってるから自信があるみたいで、ちょっと心配です。

 

・団体理事(49) 義父80歳 免許返納させられず

 (車の運転を)実はしていて、それが問題になっていて、やめてほしいと言っても、昭和初期に生まれた人なので、なかなか言うことを聞いてくれないというのが実際です。前にホームセンターでブレーキとアクセルを間違えて激突したことがあったり、車の傷が増えたりとかが怖くて、車の運転で生きがいを感じているところがどうしてもあったりすると、家族も言い切れないし、本当に頑固なのでなかなか難しい。(運転が楽しみだったりするとそれを奪うのは)かわいそうだなと思ったり、ただ被害を招いたりすることが怖い。そのうち乗らないように持っていこうと思っている。

 

 説得が難しい高齢者の免許返納。実際に親の運転が危険だと感じた際、どのように返納を理解してもらえばよいのでしょうか。

 

松田紀子(雑誌編集者) 母親75歳 10年前に免許返納

 前にレタスクラブでも特集したことがあるんですけど、親が高齢になってくると頑固になってくる。何が何でも息子娘の言うことを聞かない、意固地になっちゃうというパターンが多いので、説得が難しいっていうのをよく聞きますね。

 

ゲスト: 菰田潔(日本自動車ジャーナリスト協会会長)

 

(1)親の免許返納 勧め方

・返納のタイミングは「バンパー」 

 バンパーに限らずボディのサイドもそうですが、出かけて帰ってきたときにこすった傷が増えていると、運転が上手くできなくなっている証拠なので。

・写真で説得

 共同で使っている場合など、「俺じゃないよ」と言うことがあるので、親が出かける前に車の写真を撮っておいて、帰ってきたら見せる。

・家族で難しい場合は、医者が説得

 目が悪くなると危ないので、家族が眼科医に連れて行って、眼科医から「もう運転は危ないですよ」と言ってもらう。

認知症の疑いがある場合はダミーの鍵

 最終手段として。認知症になると免許を返納していても鍵があると運転して行ってしまう。いつも鍵を置いている場所にダミーの鍵を。

 

加藤浩次「バンパーに傷をつける前に事故を起こしちゃうかもしれないし、医師に言われても『何言ってるんだ』って言う人もいるかも。ダミーの鍵なんか置いておいたら逆上する人もいるんじゃないか? アクセルを踏んでるのにブレーキを踏んでるつもりになるっていうのは高齢者に多いと思う。」

 

菰田「それは若い人でもあるんです。事故率が高いのは高齢者だけじゃない。一番危ないのは20歳前後。免許を取ってから3年以内が一番危ないんです。一番事故が少ないのは50代、60代くらい。高齢でも健康なら返納を勧めなくていいと僕は思ってる。」

 

加藤「アクセルとブレーキを間違うのは、若い人でもあるかもしれないけど、間違ったときに変える反射神経は高齢になると落ちるのでは?」

 

菰田「それはありますね。でも、健康なら返納しなくていいと私は思っている。車の運転は目で見て頭で判断して行動するっていう、スポーツに近いものがある。スポーツをしている人はボケ防止になってボケない可能性が高い。無理やり運転免許を奪うと、それでボケてしまう可能性もある。」

 

宮崎哲弥「通常の運転ができる能力があるかどうかを誰が判定するのか? 判定したうえでどう説得するか? 自主返納者の3割以上は家族の説得で返納しているけど、公的機関が試験などをするのが3年に1回でいいのかと思う。」

 

菰田「将来はそれを縮める必要があるかもしれない。ただ、そうなったときには車側で安全装置を付ける、間違ってしまった場合でも事故を起こさないようにするという対策はこれからどんどん進めていくことになると思う。」

 

(2)自動車メーカーの最新技術

・自動ブレーキが夜間も対応

 ただし万全ではない。

菰田「過信はしないほうがいい。政府もこれからは全車につける方向で進めているけど、一気に進めるためには補助金などが有効だと思う。」

松田丈志「車の性能自体が上がってくることによって事故が減る可能性は大いにあると思うんで、高齢者の事故は最近本当に多いので、車メーカーの方々の開発も急いでほしい。」

 

・高齢者にやさしいペダルの構造

 マツダが始めた取り組み。それまでのペダルはタイヤの位置の影響で、真ん中に近いところにアクセルとブレーキというものが多く、真正面を踏むとアクセルになってしまうものが多かかったが、アクセルを右に寄せ、ブレーキとの間隔を多めにし、真ん中に近いところにブレーキが来るように設計する。

 

・同乗者の備え EPB(エレクトロニックパーキングブレーキ

 見本映像はホンダNSX。シフトレバーの後方、従来ならサイドブレーキなどがある辺りに設けられた、手で操作するブレーキ。運転手の運転が危ないと思ったときに同乗者が操作し、車を止めることができる。

加藤「これはNSXにしかついていないんですか?」

菰田「ホンダはEPBはすべてこの装置がついてます。スバルもついてます。あとドイツ車がかなりついているんです。ドイツ車の場合はそれを引いてると引いてる間中だけ効いて放せばすぐに元に戻りますから。サイドブレーキの場合は後輪にしか効かないけど、これは四輪に効く。それは非常に有効なので、これは全車種今すぐでも付けてほしい。」

 

(3)海外の免許制度

 限定免許制度 時間と場所が限定された免許

アメリカの一部の州、ドイツ、スイス、アイルランドニュージーランドなど。

宮崎哲弥「地方で車がないと生活がしにくいというところがあるので、これをやると食料品とかいろんな買い物するルーティーンのコースを確定するというのは良いんじゃないかと思う。」

加藤「自治体によって車の状況って違いますからね。」

 

加藤「今の話を聞いてると、認知症の検査を3年に1回を見直そう、これはもうみなさん見直したほうがいいと思いますよね? 自動車メーカーがつける最新技術、自動運転、100%ではないけど、このシステムがついてる車以上に高齢者の方、何歳以上の方は乗ってくださいというふうに、国ないし国交省がやってくべきなのかなと思いますね。さらに、海外の免許制度を見てくると、日本でも自治体によってずいぶん生活環境が違いますから、そこで自治体によってそれぞれの法律といいますか条例を作ってくということになっていくんですかね。」

 

 

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うちも親に免許返納を勧めたけど、「何十年も運転してきたけど、自分が原因で事故になったことは1回もない。まだ大丈夫だ。」と言って返納してくれないんですよね。

人間、自分の衰えというのは自分自身ではなかなか気付かないから厄介です。

 

5/2追記

返納した場合は、身分証になる「運転経歴証明書」が交付されることを知らずに、「返納すると身分証がなくなるから返納しない」と考えている人が結構いそうですね。広報不足もあるのではないかな?

 

 

 【参考】

bestcarweb.jp

 

www.gizmodo.jp

 

伊東四朗「車を手放したことで得たのは爽快感! だって、これで事故を起こすリスクや責任から解放されたと思ったら、心が晴れ晴れした。」

www.news-postseven.com

 

www.shinnosuke2011.work