テレビドラマの話が多いですが、他にアニメ、ゲーム、コンピュータ、格闘技等、様々な話題を取り上げます。

「若者の”~離れ”が増えている」は本当か?

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この記事を書いた人は、よほど他に書くことが思いつかず、「若者の~離れ」という記事が書きたかっただけじゃないだろうかw

和風の料理、漬物、寿司、ラーメンなどを「好き」と答える人の割合が減ったことだけを採り上げて、「若者の~離れ」が増えていると。それらの割合が統計上減ったことは事実だろうが、代わりに何が増えたのかを見ないと、何がどう変化したのかわからないではないか。もし、すべての選択肢の割合が減っているのだとしたら、それはこのアンケートが興味を持たれていないだけだろうw

 

というわけで、元のデータである「生活定点」の詳細なデータで、「何が減って何が増えているのか」を見てみよう。(膨大なデータなので、全てについて触れることはできないが)

 

 

アンケート結果からわかること

食生活

減っているのが、

・「外食よりも家で食べる食事のほうが好きだ」(減っているということは、外食に魅力を感じなくなったわけではないということ)

・「朝食は必ずとっている」(忙しいから? 朝食の重要性が軽視されているということもあるかもしれない)

・「食品を買う時は商品表示をよく見る」+「生産地が気になる」(やはり忙しいから? 書いてあることの信憑性が失われていることもあるかもしれない)

・「食事中にお酒を飲むことが多い」(アルハラや酒を飲んでの犯罪行為などが増え、お酒自体に魅力を感じなくなっている? もう一つあるがそれは後ほどまとめて触れる)

・「お米を1日に1度は食べないと気が済まない」(選択肢の文言が極端w そこまでのこだわりは無くなってきただけだろう)

・「和風の料理が好き」(いろんな国の料理が手軽に食べられるようになったから、好きなものが多様化したのだろう)

・「ひとりで外食をすることに抵抗はない」(これは本当か?? 最近は「ぼっち席」なども増えてきて、抵抗は減ってきているような気もするのだが・・・)

・「いただきます」と「ごちそうさま」は必ず言う(まあそれはそうなんだろう)

・「テレビを見ながら食事をすることが多い」(テレビ離れはある程度事実)

 

減っているほうはあまりにも多いので小さいフォントにしましたw

それで、増えたのは何かというと、

・「ファーストフードをよく利用する」

・「料理のレシピサイトやブログが料理の先生である」(代わりに、テレビ番組や雑誌の割合が減っている)

・「コンビニエンスストアの食品は自分の食生活には必要だと思う」

・「パソコンや携帯電話などを見ながら食事をすることが多い」

・「料理の写真を撮ってインターネットで公開したことがある」

という、全く驚きに値しないことばかり。

 

好きな料理

増えているもの

 ・ハヤシライス

 ・パスタ

 ・ステーキ

 ・餃子

 ・納豆

 ・酢の物

全く変わらなかったもの

 ・菓子パン、調理パン

 ・鶏の唐揚げ

 ・焼き鳥

 ・たこ焼き

減っているもの

 上記以外全部(爆) 

 

夕食を誰と食べることが多いか

「家族・親戚」が減って、「ひとりで」が増えた。

(一人で外食をとることに抵抗があると考える人は増えているから、一人で”家で”とることが増えたのだろう)

 

好きなお酒

 ビールが減り、チューハイ・サワーとハイボールが増えた。

 

「食」についてわかったこと

 ・ネットやコンビニなど便利なものの利用が増えた

 ・パスタやステーキの人気が上がった

 ・一人飯が増えた

 ・ビールの人気が下がった

 極端に言えばこんなところだろう。

 

食以外で気になった変化  (多すぎるので飛ばしてもらってOK)

・生活が楽しい、幸せだ、豊かだと回答する人が増えた

・「心」より、「金」「物」重視

・一人で行動するのが好き

・将来よりも今重視

・日常の行動は手早くやりたい

・睡眠や休息の時間を増やしたい

・高級レストランで食事をしてみたい

・オンラインショッピングをしたい

・家族よりも友人重視

・事故や災害に対する備えが十分にできていない(こんなに多発しているのに?)

・人間ドックを受けてみたい、受けた

・お花見やハロウィンの参加は増えたが、他の行事への参加は減った

・服装で個性を主張したい

・フローリングが好き

・住居で重視するのは、ネット環境とセキュリティ

・ストレスを感じている

・健康に不安がある

・太っていると感じている

・無趣味な人が増えている

・スポーツは全体的に人気が低下気味

・旅行、観劇、ゲームなどの人気が高まっている

・幼少期からの早期教育が重要だと考えている

・英語で簡単な会話ならできる人が増えている

・職場で、年齢、性別、国籍、作業場所などに対する抵抗は減ってきている

・残業は少なめ、有給取得は多めを望む。家庭重視。

・男性も育児を優先させるべき

・父より母を尊敬する

・恋愛や結婚を重視しない傾向にある

・未婚で子供がいてもかまわないと思う

・友人は増えている

・(友人以外の)人付き合いは面倒だと感じる人が増えている

・(友人以外への)贈り物は減っている

・衝動買いは減っている

・貯蓄を重視する人が増えている

・家庭での妻の権限がますます強くなっている

電子マネースマホ決済の利用が増えている

・冠婚葬祭にかける費用を減らしたい

・新聞、ラジオ、テレビ、雑誌、レンタルDVDの利用頻度は低下

・情報はネットから得ることが増えている

・パソコンの利用は若干低下。スマホタブレットが増えている

・SNSの利用はますます増加。ブログの利用は減少傾向

音楽配信・動画配信などの利用率は25%程度。今後利用してみたい人は多い。

分煙に対する意識は高まっている

・まだまだ男性が優遇されていると感じている

・「日本について誇りに思うこと」として増えているのは「アニメ、ファッションなどの若者文化」

・日本の未来に期待することとして増えているのは「英語が話せるようになること」

・地球環境保護に対する関心は減少傾向にある

・宗教、運命、超能力などを信じない。お金を信じる傾向は高まっている。

 

以上、現実的、個人主義、利便性を重んじるという傾向がますます高まっていることはわかりますね。

 

「若者の~離れ」は、お金がないことが原因?

 話を最初の記事に戻すが、こういったことが報道されると多く出てくるのが「若者はお金がないからだよ」という声。それが100%ではないと思うが、大きな要因の一つではあるだろう。

 記事内で「寿司を好きだと言う人の割合はカレーライス並みになっているから、奢ってもらうときのありがたみは寿司もカレーも変わらない」と書かれているのだが、好きだと言う人の割合と「ありがたみ」はイコールにならないだろうw 「回らない寿司」なら、カレーを奢ってもらうよりも嬉しいだろう。

 「車離れ」だって、昔ほど憧れもないし、その車両価格や維持費用に見合った恩恵が得られるとは思えないから、少ない自分の財布から出そうと思わないだけで、余裕があるなら欲しいと思う人はまだまだいるのではないだろうか?

 莫大な貯蓄を持つお年寄りは、自分の生活に必要な金額はキープしつつ、余分は普段から若い人のために使ってくれたほうが良いよね。貯め込んだまま他界したら、相続税をがっぽり取られちゃうだけなのだから。

 

 

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