会いに行けるアイドル？
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私も昔はアイドルに夢中になって、ＣＤや写真集を買い揃えたり、コンサートに足を運んだりした時期がありました。今はそこまでではありませんが、ある程度興味は持って見ています。
「アイドル」という言葉が「偶像」という原義から「憧れの的」と変わっていったことからもわかるように、かつてのアイドルは決して手の届かない存在であり、それはわかったうえでそれでも応援したいからする、というものでした。今でも本質的には手の届かない存在であることに変わりはないのですが、「会いに行けるアイドル」と称して小さな劇場で間近で見られたり、握手会を開催することによって、物理的には「手が届いちゃう」ものになってしまいました。
物理的に手が届くようになったし、アイドル側も熱心なファンの顔と名前と好きなものくらいは覚える人もいるそうで、それで勘違いをするようになったのでしょうか？ 今回の犯人は「話がしたかった」と言っているようですが、「握手会」という行事で短時間手を握ることと会話をすることが許されていますが、それが商売上の最大限のサービスなのです。それ以外で個人的に話をすることなど許されません。
近年は声優さんもアイドル化していますが、声優であろうと歌手であろうと、アイドルはどんなに頑張っても貴方のものにはなりません。大勢で一方的に崇め奉る存在、見返りを求めてはいけないものだということを再認識して、「それでも好きだから応援する」ファンでいてあげてください。
