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【ネタバレあり!】 映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』

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ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』、観てきました。

8/2公開で、前売券も買っていたのですが、8/1に『天気の子』を観に行ったばかりだったので、少し間を空けようと思って今日になったのです。

ところが、この時間を空けた数日の間に、この映画に対する悪評がネットで飛び交いまして・・・


何がそんなに不評を買っているのか。ここから結末のネタバレになりますので、知りたくない方はここでウインドウをそっとお閉じください。

 

 

 

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どんな映画?

日本人にとって「ロールプレイングゲーム」の代名詞とも言える人気シリーズ『ドラゴンクエスト』より、その5作目のストーリーが基となっています。

 

あらすじ (上記公式サイトより)

少年リュカは父パパスと旅を続けていた。 その目的は、ゲマ率いる魔物たちに連れ去られた母を取り戻すこと。 旅の道中、遂にゲマと遭遇し、魔物たちと激しい戦いを繰り広げるパパス。 しかし一瞬のスキをつかれ、リュカが人質にとられてしまい、手出しができなくなったパパスは、リュカの目の前で無念の死を遂げる――

それから10年。故郷に戻ったリュカは「天空のつるぎと勇者を探し出せば、母を救うことができる」というパパスの日記を発見する。 父の遺志を受け継ぎ、リュカは再び冒険の旅にでることに。 立ちはだかるいくつもの試練、そしてビアンカとフローラ、2人の女性をめぐる究極の選択。 果たして冒険の先に待ち受けるものとは!?

 

主な声の出演

リュカ:佐藤健
ビアンカ有村架純
フローラ:波瑠
占いババ;波瑠(二役)
ヘンリー:坂口健太郎
アルス:内川蓮生
パパス:山田孝之
町人:桝太一
サンチョ:ケンドーコバヤシ
プサン安田顕
ブオーン古田新太
ルドマン:松尾スズキ
スラりん:山寺宏一
ミルドラース井浦新
マーサ:賀来千香子
ゲマ:吉田鋼太郎

改めて、賀来千香子さんは温かみがあってつるつる感?のあるお声だなぁと感じたり。

 

基本的には、ほぼ原作どおりのストーリーが展開されるのですが、

 

問題となったのは物語の締めの部分

ラスボスをやっつけた! と思った瞬間、主人公以外のすべてが凍り付いたように動かなくなり、どういうことかと戸惑っている主人公の前に謎の生物?が現れます。

彼が言うには、自分はウイルスだと。今までお前が見てきた世界は、かつて発売された『ドラゴンクエスト5』をリメイクしたものであり、全てがバーチャルでしかない。いい加減大人になれ、と言って、ゲーム内の人物などをバラバラに壊し、主人公リュカを操作していたゲーマーを現実に引き戻します。

しかし主人公(ゲーマー)は、何と言われようとこれは自分にとっては大切なものなんだ、失いたくないと願いました。するとそこに救いの神? アンチウイルスソフトが現れ、ウイルスを倒し、ゲーム内の世界を元に戻します。(そのアンチウイルスソフトがどんな姿をしているのかだけは、さすがに隠しておきます。)

 

この部分が原作ファンにとっては、映画の中のゲーマーと同じで、好きなもの、大切なものをぶち壊されたと感じたのでしょう。これがまさに、「これは見知らぬ誰かの話ではない。貴方の物語なんだ。」ということにしたかった山崎監督の狙いだったのでしょうが、それが原作ファンたちには受け入れられなかったわけです。原作ファンは、原作どおりのストーリーでそのまま終えてほしかったのでしょう。

 

誰が見ても不快な作品なのか?

私も原作ゲームで遊んだクチなので、最初にその話を聞いたときは「ああ、確かにそんな描写いらんよなぁ」と思いました。

しかし一方で、「面白かった」「楽しかった」という声も、ネットには多く上がっていました。原作ファン以外の人にとっては、単純にエンターテイメント作品として満足できたいうことなのだと思います。

ぱっと見の数としては、そのような肯定的な感想のほうが多くも見えたくらいです。何事も、否定的な意見のほうが目立ちますからね。

 

で、私自身は実際に観てどうだったのかというと、事前に知っていて覚悟ができていたということもあるのか、そんなに不快には感じなかったのです。

考えてみると、世間的には「たかがゲームだろ」「そんなものくだらない」という意見が多数を占めるのが現実です。あえてこういう描写をしたのは、山崎監督がそういう世間の偏見に対して一つの答えを出したのだとも思えたのです。

壊されたまま終わったら後味が悪いですが、ちゃんとアンチウイルスソフトが直してくれましたしね。

 

その部分を見てどう感じるかということを除けば、

・他の3DCG映画と比べても遜色ない映像クオリティ(今週公開のライオンキングには敵いませんが。あれはちょっと別次元)

・これまた意見が分かれるであろう結婚相手選択のところでどちらのファンも納得させる設定

・ちょっとした笑いの要素も散りばめた脚本

など、十分良質な作品であると言っていいと思います。

 

「どうしてもあの部分が我慢ならん!」という人は、「やっぱり原作が一番だな」ということで、ゲームをもう一度遊んでもいいし、原作未プレイで映画を観て面白いなと思った人も、これを機会にゲームで遊んでいただいても良いでしょう。

少なくとも原作未プレイの人に「なんだ、ドラゴンクエストってこの程度のものなの?」と思われてしまうような映画ではなかったと思います。

 

ゲームのリメイク版についてはこちらでまとめておられますのでお読みください。

www.cocoblog.work

 

最後に

フローラかビアンカか。

私はビアンカ派です

(中の女優さんは、有村より波瑠さんのほうが好きですが)