テレビドラマの話が多いですが、他にアニメ、ゲーム、コンピュータ、格闘技等、様々な話題を取り上げます。

第98回 凱旋門賞

スポンサードリンク

race.netkeiba.com

 

芝コースのレースとしては世界最高峰の一つと呼ばれる、フランスのG1レース凱旋門賞が、10/6(日)に開催されます。過去にも多くの日本馬が参戦してきましたが優勝には届かず、今年は3頭の力のある馬が挑戦します。

(日本時間23時05分発走。地上波ではフジテレビ系「Mr.サンデー×S-PARK 超合体SP」の中で生中継。またCSグリーンチャンネルで特番完全中継。)

 

 

 

過去の日本馬の成績 

第48回 1969年 スピードシンボリ 牡6 野平祐二 着外(11着以下)

第51回 1972年 メジロムサシ 牡5 野平祐二 18着

第65回 1986年 シリウスシンボリ 牡4 M.フィリッペロン 14着

第78回 1999年 エルコンドルパサー 牡4 蛯名正義 2着

第81回 2002年 マンハッタンカフェ 牡4 蛯名正義 13着

第83回 2004年 タップダンスシチー 牡7 佐藤哲三 17着

第85回 2006年 ディープインパクト 牡4 武豊 失格(3位入線)

第87回 2008年 メイショウサムソン 牡5 武豊 10着

第89回 2010年 ナカヤマフェスタ 牡4 蛯名正義 2着

        ヴィクトワールピサ 牡3 武豊 7着(8位入線)

第90回 2011年 ヒルノダムール 牡4 藤田伸二 10着

        ナカヤマフェスタ 牡5 蛯名正義 11着

第91回 2012年 オルフェーヴル 牡4 C.スミヨン 2着

        アヴェンティーノ 牡8 A.クラストゥス 17着

第92回 2013年 オルフェーヴル 牡5 C.スミヨン 2着

        キズナ 牡3 武豊 4着

第93回 2014年 ハープスター 牝3 川田将雅 6着

        ジャスタウェイ 牡5 福永祐一 8着

        ゴールドシップ 牡5 横山典弘 14着

第95回 2016年 マカヒキ 牡3 C.ルメール 14着

第96回 2017年 サトノダイヤモンド 牡4 C.ルメール 15着

        サトノノブレス 牡7 川田将雅 16着

第97回 2018年 クリンチャー 牡4 武豊 17着

 

エルコンドルパサーナカヤマフェスタオルフェーヴルらが2着まで食い込んでいますが、2014年以降は惨敗が続いていますね。

 

 

今年の出走馬

・キセキ 牡5 C.スミヨン

  18戦4勝 菊花賞 

  父:ルーラーシップ 母:ブリッツフィナーレ(未出走馬) 母の父:ディープインパクト

 

・ブラストワンピース 牡4 川田将雅

  10戦6勝 有馬記念

  父:ハービンジャー 母:ツルマルワンピース(3勝) 母の父:キングカメハメハ

 

・フィエールマン 牡4 C.ルメール

  7戦4勝 菊花賞天皇賞(春)

  父:ディープインパクト 母: リュヌドール(1勝) 母の父:Green Tune(フランスのG1馬)

 

となっています。

 

 

日本馬が勝てなかった理由

いろんな説がありますが、可能性があることとしていくつか挙げるとすると、

馬場の違い

 欧州は日本よりも芝が深い。日本のレースよりも持久力が求められる。

日本から挑戦してきた馬は大型馬が多い

 上記の「深い芝」で不利?

直前に乗りこむことが多く、環境に対応しきれない

 上記の「深い芝」の件も含む。一方で、外国の有力馬は海外を転戦することに慣れている。

フランス競馬は駆け引きのゲーム

 フランスでは、「ラビット」と呼ばれるペースメーカーの馬が、同じ馬主または同じ厩舎が出走させている別の有力馬に有利なレース展開にする作戦が存在する。

日本人騎手がフランスの競馬に慣れていない

 上記の共同作戦の件や、コースの内側が圧倒的に有利なこと、馬体の接触に神経質でないことなどに、日本人騎手が対応できていない。(そう言われてみれば、2年連続で2着になったオルフェーブルは外国人騎手が乗ったことを見ればそうなのかなとも思えるし、一方で蛯名騎手が乗ったエルコンドルパサーナカヤマフェスタも2着になっているがどうなんだとも言える。)

斤量の面で、若い牝馬が有利

 4歳以上の牡馬は59.5キロ。4歳以上牝馬は58.0キロ、3歳牝馬は56.5キロ(2016年までは56.0キロ)。この差が大きいと言われている。

 日本からの挑戦馬は4歳以上の牡馬が多い。

 一方で、4歳、5歳時に挑戦した牡馬オルフェーヴルを2度負かしたトレヴ牝馬で3歳、4歳時に勝利。

 2017、2018と連勝しているエネイブルも牝馬で、3歳、4歳で勝利。

 2012年のソレミアと、2016年のファウンドも、4歳だが牝馬

 5歳以上牡馬の勝ち馬は、1988年のトニービンを最後に、以降出ていない。4歳牡馬も2008年以降出ていない。

 (その点を考えて、2014年に3歳牝馬ハープスターが挑戦したが勝てなかった。)

そもそも挑戦回数自体がまだまだ少ない

 3歳が有利と言っても、強い馬なら日本で三冠に挑戦することが重視されているから、これまで3歳での挑戦が少なかったと思われる。

 

 

今年の3頭はどうなる?

 斤量の件を考えると、今年の日本馬は4歳以上牡馬ばかり。と言うと不安しかないが、2008年以降は勝ち馬が出ていないとはいえ、2007年以前には存在するのだから絶対的な条件ではないだろう。

 騎手は3名中2名が外国出身騎手。唯一日本人の川田騎手も凱旋門賞を含めた海外での騎乗経験があり、さほど心配はいらない?

 となると、不安要素は他のところにあると言える。海外での出走経験があるのは、早めに乗り込んで前哨戦(フォワ賞)を走ったキセキのみ。

 それよりも何よりも、フランス馬に共同戦線を張られていることが一番きついか?

 菊花賞(3000m)は本当に力のある馬でないと勝てないと言われており、この点ではキセキ、フィエールマンは期待できる・・・と言いたいが、ディープインパクトオルフェーヴルほど強いかというと正直疑問(苦笑)

 フィエールマンはたったの7戦でG1を2勝していることを考えると、良い意味で未知数とも言える。血統的にも、ディープインパクトの仔というのはロマンがあるw

 そして、身も蓋もないことを言うと、ぶっちゃけ運にも左右される。ある程度実力があることが前提で、さらに運も味方すれば、日本競馬界の悲願達成となるかもしれない。

 キセキ、もとい「奇跡」が起こることに期待しましょう。

 

10/7追記

結果。

race.netkeiba.com

勝ったのはフランスのヴァルトガイストという馬。同馬主も同厩舎もいないから、地の利と実力ということなんでしょうね。

エネイブルは3連覇ならず。それでも2着なのだからやはり強いことは間違いないね。

日本馬はキセキの7着が最高。他2頭はビリとブービー (^-^;)

やっぱりフランスの質の違う馬場と遠征では厳しいのでしょうかね・・・


 


血統理論ランキング