何故バスケは日本でいまいち盛り上がらないのか?
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NBAチームにドラフト1巡目で入団した八村塁選手の活躍が話題になっていますね。
(よく「ドラフト9位」という言い方がされるが、日本のプロ野球のドラフトでは同じ選手を複数チームが同時に指名して抽選で決定という形をとっているのに対し、NBAは指名の順番が決まっていて重複することがないので、「1巡目」という言い方のほうが重みがあると思う。先に指名したチームに有力な選手を取られてはいるものの、”そのチームにとっては”1位指名なのだ。)
しかし、日本のスポーツニュースで通年取り上げられるのは、野球、サッカー、相撲ばかり。バスケが大きく取り上げられるのは本当に久しぶりな気がします。私の中高生時代には男子の部活の中で一番人気があったし、漫画でも『SLAM DUNK』や『黒子のバスケ』などはかなり人気があるのに、そのわりには日本ではプロのバスケットボールが話題に上るのが少ないのは何故なんだろう?と思ってググってみたら、同じことを考える人は多いようで、たくさんの記事が出てきました。
他にもありましたが割愛して、上記の2記事から要点をまとめると、
・ルールが複雑
これはどうしようもない話。だけど、野球も実際は結構複雑だと思うんだけどね。
結局「慣れ」の問題で、野球は親世代が熱心で家でテレビをつけているし、野球のリトルリーグやサッカーのジュニアチームなど、小さい頃から親しんでいるところがバスケとの差になっているんだと思う。
・環境(コート)の問題
野球やサッカーは広い場所さえあれば、足で線を書いて「これがベースね」「この線を越えたらホームランね」「この線からこの線までがゴールね」と言って簡易的に遊ぶこともできる。しかしバスケはゴールが無いと話にならない。(どうしてもと言うなら、「この木のこの辺に当たったら入ったことにしよう」とできなくもないが、入ったという感覚は薄いもんなぁ・・・)
・Bリーグの誕生からまだ日が浅い
2つのリーグが統一され「Bリーグ」となったのは2016年9月のこと。まだまだこれから、ということなのかもしれない。
・スター選手が不在だった
日本で八村以前に最も有名なバスケ選手と言えば、日本人初のNBAプレーヤーとなった田臥勇太選手だろう。とはいえ、私も今回ネットで調べるまではフルネームで書けなかったし、シーズン公式戦への出場はたった4試合、プレー時間は合計17分でしかなかったということは全く知らなかった。
その後、渡邊雄太選手もNBA入りしているが、田臥や八村と比べると、大きな話題にはならなかったような気がする。
Bリーグの盛り上がりが不十分なため、現状ではNBA入りくらいしないとほとんど話題にならない。
・日本には高身長の子が少ない
これもどうにかしようと思ってどうなるものでもない話。しかし、徐々に高身長の子も増えてきているし、実際に渡邊は206cmm、八村は203cmである。
・不祥事
2018年8月、ジャカルタ・アジア大会のバスケットボール男子日本代表の数名が、公式ウエアを着たまま歓楽街で買春行為をしていたことが発覚。いずれは忘れられるかもしれないが、現時点ではまだ多くの人が抱いた悪い印象は消えていないだろう。
ここから先は個人的偏見でしかないかもしれないが、確かに私の中高生時代はバスケの人気は高かった。しかし他の部活と比べると、規格外の学ランを着てくる※、廊下をガン飛ばしながら肩で風切って歩く、現場を見たわけではないが喧嘩をしたとか煙草を吸っているなどの噂も出る、休み時間に気に入らないことがあると同級生の胸ぐらを掴んで因縁付けてくるといった、いわゆる「不良※気質」の子が多かったように思います。(同じスポーツ系でも野球は少ない。やはり坊主頭というところで敬遠するからか? サッカーが野球とバスケの中間という印象) そういった傾向が、先の問題行動にもつながっているのかもしれない?(もちろん、みんながみんなそうだということではない)
※規格外の学ラン、↓ こんなやつね。当時は、大胆なやつを着てくる奴ほど一目置かれるような風潮があった。規格内のやつなんか着てくると「シャバ憎」と呼ばれた。今考えると幼稚だなぁと思うけどね。
※「不良」は死語か。「ヤンキー」? それも最近あんまり聞かないような気もするけど。今はなんて言うんだ?
だいたい以上のようなことが理由と考えられているようだ。しかし八村君はぱっと見の印象も良いし、彼が起点となってバスケ人気が高まり、コート不足の問題なども改善していくかもしれないね。
ついでに言うと、今年日本でワールドカップが開催されるラグビー。テレビ局などは盛り上げようと頑張っているが、一般人レベルではそれほど話題になっていない気がする。やはり「ルールがわからない」「むさい」「怖い」といった印象があるのだろうか? 独特のポーズで話題になった五郎丸選手も最近はその名前を見かけることがなくなってきたしねぇ・・・
ラグビーを題材とした映像作品もないわけではないのだけど、「大ヒットした」ということになると『スクール☆ウォーズ』くらいになってしまうので、その点ではバスケよりも深刻かもしれない (^-^;)
『ノーサイド・ゲーム』の盛り上がりに期待しましょう。