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小4男児殺害事件と、今期テレビドラマに見る親子関係

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子供には「再婚するしかなかった事情」なんてわからないから、「本当の親じゃないくせに」という言葉は、遅かれ早かれいずれは聞かなれなければならない言葉だ。

それに対しては「本当の親ではないけれど、それでも僕は君のことを大切に思っているよ」とでも言うしかないが、幼い子にはまず理解してはもらえないだろう。

子供が大きくなって、結婚とは何なのか、親の気持ちとはどういうものかというのがわかるようになるまで、最悪20年以上言われ続けるかもしれない。

 

言われても仕方ない。子供持ちと再婚するならそれは覚悟しておかなければいけないのではないだろうか。言われてカッとなって首を絞めるようなセルフコントロールの効かない人はそういう結婚はするべきではない。(そういうの以外の結婚も不安があるくらいだが)

 

 

「血の繋がっていない親子」と聞いて、現在放送中のドラマの中で真っ先に思い浮かぶのは、NHK朝ドラ『なつぞら』だろうか。

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戦争孤児のなつ(広瀬すず)は、父の戦友であった柴田さん(藤木直人)に引き取られるが、柴田夫妻にも実子がいるのに、その子たちと分け隔てなく育てられる。

何話目だったか、かなり最初のほうだけど、お母さん(松嶋菜々子)がなつにビンタをくらわすシーンがある。しかしそれは憎たらしくて殴ったのではなく、本当の娘だと思って育ててきたなつが水臭いことを言うので「なつのバカぁ~!(泣)」という感じの、愛のあるビンタだった。

血が繋がっていないことを気にしていなかった柴田夫妻と比べて、祖父の泰樹(草刈正雄)はちょっと違っていた。なつのことを可愛がっていたことは柴田夫妻と同等以上だったが、ある日、柴田夫妻の長男となつを結婚させようとする。「こうすれば、なつは正真正銘うちの子になる」というのがその動機だった。それを聞いたなつからは「それって、じいちゃんが私のことを本当の孫だとは思ってなかったっていうことじゃない!」と言われてしまうのだが。

どこかで「血縁関係」というものを気にしていたというのは、やはり世代的な感覚差だということなのでしょうかね。

 

 

もう1つ触れるとしたら、『それぞれの断崖』が良いかな。

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自分の息子を殺した少年の母親と不倫関係になった恭一郎(遠藤憲一)は、その母親と別れる気はないと言い、少年院から戻ってくる加害少年と3人で暮らしていくと言う。

少年の弁護を担当してきた弁護士からは「バカげてる。そういう考えで行くというなら、私はもう貴方たちの面倒は見られない。」と言われてしまうが、それが常識的な感覚でしょうねぇ。(恭一郎が土下座をして頼み込み、弁護士は渋々引き続き世話をすることになるのですがね。)

少年に「僕のことを許してくれるんですか?」と聞かれた恭一郎は「まだ許してない。でも、いつか許せたらと思っている。」と答えるが、さてさて、この人たちは「本当の親子」になれるのでしょうか?(本日9/21、23:40より最終回)

 

 

いろんな家族のかたちがあるけど、幸せになれるかどうかの決め手になるのは「愛」ってことなのでしょうかね。

 
 


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