テレビドラマの話が多いですが、他にアニメ、ゲーム、コンピュータ、格闘技等、様々な話題を取り上げます。

「SF」が”フィクション”でなくなる時代

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スマートフォンやノートパソコンなど、小型電子機器には今や欠かせない存在となっているリチウムイオン電池を開発した吉野彰さん。ノーベル化学賞受賞は当然。遅かったくらいだと言えるでしょう。

電池の種類まであまり気にしてないという方もいらっしゃるかもしれませんが、

リチウムイオン充電池ニッケル水素充電池に比べて以下のような利点がある。
1)自己放電が非常に少ない
2)メモリー効果がない
3)小型でありながら大容量の電気を蓄えられる
4)軽い

比較!ニッケル水素 VS.リチウムイオン電池 [デジタルカメラ] All About より

というように、コストにおいてはニッケル水素に軍配が上がるものの、性能面ではリチウムが圧倒的に秀でており、もしリチウムイオン電池がなかったら、スマホも今のように小型軽量で十分な使用可能時間を確保することができていないでしょう。


 

そのリチウムイオン電池とも無関係ではないことで、気になるお話が。

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10/6の放送は、映画「ブレードランナー」に見る「ディストピア」(ユートピアと正反対の暗黒世界)をテーマにした様々な疑問に対して各専門家が1~5位を発表し、その1位と2位をパネラーが当てるという企画でした。

 

結果は、

アメリカの危機TOP5】(国際ジャーナリスト・小西克哉氏)

1位 サイバー戦争

2位 米中覇権戦争

3位 中東紛争

4位 アメリカの分断

5位 気候変化

 

【中国の脅威TOP5】(「週刊現代」特別編集委員・近藤大介氏)

1位 台湾問題

2位 尖閣問題

3位 AI覇権

4位 土地買収

5位 クローン人間製造

 

【将来AIに奪われる仕事】(経済アナリスト・獨協大学教授・森永卓郎氏)

1位 公務員(一般行政事務)

2位 アナウンサー

3位 電車運転士

4位 ファンドマネージャー

5位 オペレーター

(将来もAIに奪われない仕事は「アスリート」とのこと。ロボットがスポーツをしているのを観ても面白くないだろうという理由で。)

 

【将来枯渇する水産資源TOP5】(元国連食糧農業機関水産委員会議長・小松正之氏)

1位 サクラエビ

2位 うなぎ

3位 サンマ

4位 スルメイカ

5位 サケ

 

となりましたが、これらを見て私が気になったのは、「ブレードランナー」で「2019年の出来事」として描かれたほどのことにはなっていないものの、30、40年前に映画などで「SFサイエンス・フィクションの略、科学的な空想にもとづいたフィクション)」として描かれてきたことの一部は、実現したり実現に近づいている、ということです。

 

サウジアラビアの石油施設がドローンで攻撃された件は皆さんご存知かと思います。

ここでちょっと話が細かくなりますがドローンについて説明しておきますと、ドローンの定義の一つとして「無人で飛行する物」ということが挙げられます。しかし、テレビなどで使っているシーンが紹介されているのは人が手に持ったコントローラーで操作しているケースが多いですが、これだけですと「ラジコン」と変わりません。

ドローンのほとんどにはカメラがついていますが、それよりも大きなラジコンとの相違点は

「プログラミングによって、出発から目的地到達、何かしらの簡単な動作、帰還まで、自動航行させることができる」

というところです。「空を飛ぶロボット」と言ってしまうほうがわかりやすいかもしれません。この特徴を犯罪等に利用する様子を描いた映画・ドラマもたくさんありますが、一例を挙げると『そして、誰もいなくなった』などがあります。

 

また、いくつかのSF作品で登場したものに「オートマトン」と呼ばれるものがあります。「オートマトン」という用語の元々の意味は難しい話になるので省略しますが、映像作品に登場するオートマトンと呼ばれるものは、飛行物体であるドローンと違って、陸上を走行するものが多いです。また、AIによって自律的に動作し、その多くは銃火器を搭載した「兵器」であります。陸上走行するものであるのに、作品中では「ドローン」と呼ばれた例もあります。

 

掃除ロボット「ルンバ」を見ればわかるように、障害物を避けて走行するなんてことは既にできていますし、自動車に搭載されている「夜間歩行者認識機能」のように人間の姿を捉えることもできます。これに殺傷能力を付加すれば、直ちに無人兵器となってしまうわけです。我々が暮らす日本でも、標的にされてしまえば、いつそういった機器に襲われても不思議ではない、他人事というわけではないのです。

 

サイバー攻撃もすでに実現しているものですね。仕掛けることはさほど難しくないが、防御することはとても困難なので、今度もますます激しくなっていくと予想されています。

 

「中国の脅威第3位」として挙げられた「AI覇権」というのも、これらと関係してきますね。

 

ブレードランナー」では人造人間「レプリカント」を製造するシーンがありますが、中国ではゲノム編集された赤ちゃんが作られたことから、今後は結婚適齢期の女性が少ないことへの対策として「クローン女性」を作ることや、首から下を機械化するという『銀河鉄道999』の世界に近いようなことも実現するのではないかと心配されています。

 

宇宙戦争」というと、宇宙を専用戦闘機やロボットが飛び交いドンパチやるというのはまだ先の話かもしれませんが、中国やインドでは衛星爆破実験がすでに行われており、これは戦争の一環を想定したものなので、「宇宙(を舞台とした)戦争は既にスタンバイ状態である」とも言えます。

 

「将来AIに奪われる仕事」 に挙げられた5つはいずれも、既に一部で導入されていますね。(川崎競馬場の結果アナウンスなど)

 

この世は大きく変化してきており、その中には従来は考えもしなかった危機が潜んでいる、というお話でした。

  

 


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