テレビドラマ『病院の治しかた』
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月曜夜10時から放送されている「ドラマBiz」は「働く人たち」をテーマにした経済ドラマシリーズ。
2018年の「ハラスメントゲーム」、2019年の「よつば銀行 原島浩美がモノ申す!」などはとても面白かったのですが、最近の何作かは”経営再建”をテーマにしたものが多く、法律用語の解説などに力を入れていて、お話としてはイマイチと感じるものが続いていました。
そしてこの1月から始まったのが、『病院の治しかた〜ドクター有原の挑戦〜』。
多額の借金による倒産危機からの再建に成功した相澤病院(スピードスケートの小平奈緒が所属していることでも有名)の実話を基にしたものとなっています。
経営再建がテーマということはここ何作かと同じ路線だなと嫌な予感がしていたのですが、実際に見てみると今回は用語の解説はほとんどなく、お話はとてもドラマチックで面白かったです。
特に良かったのが倉嶋さん。高嶋政伸、久しぶりの?良い人役です。
倉嶋は有原病院のメインバンクである信甲斐銀行の銀行員でしたが、ある日、有原病院への出向を命じられます。銀行員にとって民間企業への出向は「お前、ここには要らないよ」と言われているようなもので屈辱的なこと。倉嶋もひどく落ち込み、「とっとと成果を出して銀行に戻るぞ」と言っていたのですが・・・
真剣に再建計画を考え提出すると、有原修平(小泉孝太郎)に「いいですね!」と賛同してもらえ、実行に移していきます。
小泉孝太郎の「いいですね!」? どこかで聞いたような・・・ 某CMの「いいですよね?」かw
そして倉嶋は修平の理念に感動し、なんと銀行を正式に辞め、「事務長」として病院の一員となります。
ところが、病院にやってきた当初は「所詮銀行側の人間だし、病院の売却を画策しているんじゃないか」と疑われたり。
目標は修平と同じでも、そこに至るまでの具体的な手段として考えることが修平とは違って対立したり。
この二人の関係が最終的にどうなるのかも見どころの一つでしょうか。
高嶋政伸、悪人役でめっぽう光る人だけど、真面目な人の役も良い^^
他に気になる人物としては、修平が大学病院に勤務している間、修平の父で前院長の正太郎に代わって院長となっていた弟(修平の叔父)の健次郎(光石研)。
叔父っていうのはねぇ・・・ 甥っ子が子供のうちは可愛がってくれるけど、大人になって家族を持つと対立する存在になりがちだよね(苦笑)
このドラマでも、再建の方向性で対立し、院長の座を巡って争うことになるのですが・・・意外な結果になります。
あとは、銀行の副頭取・米田さん(中村雅俊)ですかね。修平の父と旧知の仲なので、修平に協力したい気持ちは持っているのですが、自身の立場もありますので無条件に味方するわけではなく、倉嶋が持ってきた再建計画を見てダメだと思ったら正直にそう言います。しかし、これならいけると判断したら力になってくれます。
終盤でも、有原病院への融資打ち切りを考えていた銀行の人たちを説得してくれて、融資は継続となるのですが、最終回直前、突然苦しそうに胸を押さえて倒れてしまいます。
米田さんという強力な味方を失った有原病院はどうなるのか!?
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でどうぞw