新しい仮想通貨? Libra(リブラ)
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今週の『そこまで言って委員会NP』のテーマは「真夏のジャンボブラックマネー 徹底分析SP」でした。
項目としては、
・かんぽ生命 不適切契約問題 (郵政民営化は正しかったのか?)
・吉本闇営業問題 (芸能界と反社会的勢力の関係は絶てるのか?)
・GAFA租税回避問題
・7pay不正利用問題 (日本政府のキャッシュレス化推進に賛成か反対か)
などがありましたが、その中で時に気になったのが、GAFA問題の中で採り上げられた「仮想通貨?Libra(リブラ)」です。
このリブラというのは、ファイスブックが来年中にも発行することを計画しているもので、既にVISAカード、Masterカード、音楽配信サービスSpotify、配車サービスUberらが参加を表明しているが、各国政府は猛反発。
なぜかというと、いちおう仮想通貨に分類されて
・インターネット上での送金や決済が、低額で可能になる。
という、仮想通貨の当初の目的の一つは受け継ぎつつ
・円やドルといった法定通貨と一定比率で交換できるため、価格に安定性がある。
→現在の多くの仮想通貨のように、投機目的で利用されることがない。
という点では、ビットコインのようなこれまでの仮想通貨とはちょっと違った性質も持っているのです。
さらに、
・フェイスブックは約27億人(全世界人口の約3分の1)のユーザーを持つため、普及が急速に進み、法定通貨の存在を脅かす可能性がある。
例えば日本銀行が円の発行量を調整して金融政策しているが、別の世界ができてしまうと政策手段を失う可能性がある(竹中平蔵)
決済機能を役割の一つとしている銀行も反発(長谷川幸洋)
ドルという基軸通貨を発行しているアメリカも嫌がるのでは?(須田慎一郎)
(ここで辛坊治郎が、あえてフェイスブックの立場に立って反論するならばとして)リブラの場合は、(例えば)1リブラ=100円=1ドル=1ユーロとボックスにして同じ価値を与えるから、既存通貨の発行を上回ることはないし、既存通貨の裏付けがあるわけで、単なる交換手段だから各国の金融当局に影響を与えることはないと思う・・・但し、その国の通貨が信用できない途上国に関しては影響があるかもしれない。
フェイスブックがやらなければ、同じことを中国がやりかねない。
逆にフェイスブックが本当にこれを実行し本格的に普及したら、全世界を掌握する一大帝国になる可能性も?
リブラの語源は、ラテン語の「天秤」。名前自体が世界戦略を意味しているとも。
・マネーロンダリングや脱税に利用されるリスクがある。
といった懸念があるが、この10年くらいの間に世界は急激に変化してきている、このリブラもその中の1つとして出てきている、ということのようです。
リブラは本当に発行されてしまうのか? 我々の生活にも影響が出てくるのか? という意味では気になるところですね。